糖源 [ Glycogen ]
読み方 : とうげん
糖源とは、三大栄養素の糖質(炭水化物)の多糖類の一つ。ブドウ糖(グルコース)が網目状に結合したもので、体のエネルギー源となる。別名、動物デンプンとかグリコーゲンとも呼ばれる。
食事により摂取されたブドウ糖の一部は、糖源の形で肝臓で一時貯蔵される。残りは血液を運搬役とし体の隅々に運ばれ、筋肉に取り込まれ糖源というエネルギー源に変換される。そして、運動時に筋肉中の糖源がエネルギー源として利用されるが、その貯蓄量はわずかなので、血液中のブドウ糖を取り入れて糖源にしようとする作用が働く。すると血中のブドウ糖の濃度が下がり、今度は肝臓の糖源を分解してブドウ糖にし、血液中のブドウ糖の濃度を正常にしようと働く。それでもエネルギーが不足する場合は、脂肪がそのエネルギー源となる。糖源は骨格筋や肝臓で、合成・分解されるが、甲状腺から分泌されるチロキシン、すい臓から分泌されるグルカゴン・インスリン、副腎から分泌されるアドレナリンなどのホルモンによって調整されている。糖源は、糖分の貯蔵手段としてはほかに、脂肪とアミノ酸という形によるものがありますが脂肪酸という形でしかエネルギーを取り出せない脂肪や、合成分解に窒素代謝の必要なアミノ酸と違い、糖源は直接ブドウ糖に分解できるという利点があります。
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