脂質 [ Lipid ]
読み方 : ししつ
脂質とは、動植物に含まれる三大栄養素の一つ。脂(あぶら)、脂肪とも呼ばれる。
脂質は、主にエネルギー源として利用(グリセリンと脂肪酸に分解してからの利用)され、生命維持活動にとってなくてはならないものである。動物の体内に含まれている脂肪を動物性脂肪と言い、飽和脂肪酸を多く含む。それに対して、植物に主に含まれている脂質は植物性脂肪と言い、不飽和脂肪酸を多く含む。化学の分野において、常温で固体の脂肪を油脂、液体の脂肪を油と言う。脂質は、細胞膜・血液・ホルモンなどの原料ともなり、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンEなどの脂溶性ビタミンの吸収を助ける。人体内では約50種類の脂質が見つかっているが、それらは単純脂質、複合脂質、誘導脂質に分類される。人間の体内に存在する脂肪は体脂肪と呼ばれ、美容整形における脂肪とはこの体脂肪を指す。体脂肪には、中性脂肪(脂肪細胞の中に蓄えられ、エネルギーとして利用されるときは脂肪酸に分解される)、脂肪酸(生命活動のエネルギーとして利用される)、コレステロール(生体膜の構成要素、ホルモンや胆汁の構成要素)、リン脂質(細胞膜の構成要素、細胞膜の機能を正常に保つ)の4種類がある。この中で最も身近な脂肪が中性脂肪で、中性脂肪が皮膚の下や内臓のまわりにつくと、皮下脂肪や内臓脂肪と呼ばれる。皮下脂肪は、皮膚と筋肉の間にたまるもので、美容において大敵とされるが、エネルギー源の貯蔵タンクとしてや、内臓を守るクッションとしての大切な役割も果たす。女性であれば出産時のエネルギーとしても使われ、体を保温もするので、言わば必要不可欠なものである。また内臓脂肪は臓器を支えるのにも役割も担っている。とはいえ、いずれの脂肪も増えすぎると見た目だけでなく健康を害し、内臓脂肪は生活習慣病をまねくもとになる。多すぎる体脂肪は除去する治療が必要となる。体内に存在する脂肪の9割近くがこの中性脂肪であり、ダイエットで減らさなければならないのもこの中性脂肪である。栄養学上、脂肪のエネルギーは1g当たり9Kcalだが、20%の水分を含むため約7Kcalとなる。ちなみに糖質、タンパク質は1g当たり4Kcalである。
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