サポニン [ Saponin ]
読み方 : さぽにん
サポニンとは、渋み、苦み、えぐみといった不快味の原因ともなる成分で、植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種。
サポニンは、水と油の両方に溶ける性質を持ち、血管についたコレステロールを除去したり血中脂質を低減させたりする働きがあることが明らかになっており、体内で血栓をつくるもととなって、動脈硬化を進める過酸化脂質の生成を抑制する働きがある。サポニンには、さまざまな生理活性作用があり、その作用は植物によってことなりますが、最も一般的で手に入りやすいものは大豆サポニンで、肝機能障害の改善にも有効であるとされる。また、大豆サポニンには脂質の合成・吸収の抑制作用、分解促進作用があり、肥満防止に有効であることが確認されている。また、大豆サポニンを長期間摂取し続けると、腸管の表面の組織が変化し、肥満体質そのものが改善されると言われている。サポニンの摂取量は定められていないが、たんぱく質については成人の必要量は体重60kgの人なら60〜70g/日が目安となる。大豆サポニンの供給源としては、高野豆腐が含有率が高く、大豆、生揚げ、がんもどき、油揚げ、おから、豆乳、ゆば、納豆などがあげられます。サポニンの多くは、溶血作用があり、十分にアク抜きをしないと有毒成分が残ることがあるが、大豆サポニンには溶血性がなく毒性が皆無であることが確認されているので、大豆や大豆加工食品は安心して利用できると考えられています。
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